幾種類かの光源(LED)を使って、展示照明のデモを行ってきました。
最近のLEDですので、演色評価数などは95を超えていて、昔の一般的なダイクロハロゲンランプなどを上回るだけの数字となっています。
演色評価数や色度座標でその光の特性はある程度定義出来ますが、人の目で感じる印象とその数値の間に絶対的な関係があるのではないなとの経験がありました。
一つ光源で演色評価数がいずれも90を超え、Raが96.9の光源がありました。色度はほぼ黒体放射軌跡上(Δuv=0)でした。これらの数値だけを見れば、なかなかに良い感じの光源です。ですが、実際にものを見てみると、とにかく色が不自然に感じる居心地の悪い光でした。
白色LEDが普及し始めの頃に、演色評価数だけが良くて、見た目の印象が悪いLEDが有ったのですが、ここ数年はこうした経験がありませんでした。久しぶりに数値だけが良い妙な光に出会いました。
となると、光を定義する指標がいくつもありますが、どのような指標であっても光全体を定義出来る指標は無いのかな?と思えてきました。
何かしらの指標があって、数値をもって比較が出来ると便利なのですが、見た目の印象については、その印象を確実に現せる指標が無さそうです。
やはり、人の認知に係わる部分に入ってくるので、物理特性だけで表現するのは難しいのでしょう。
手間はかかりますが、モックアップ実験などを繰り返して行くことが、良い展示照明作りへの唯一の道かも知れません。
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