照明

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  • 2018.07.26

美術館照明のモックアップの重要性

キテラスの仕事は、対象となる物を最もきれいに見せる光を考え作る事です。 製造の流れは光学設計、機械設計、試作評価、製造、納品というフローで進めます。弊社で作るものは美術館・博物館それぞれ固有の条件に合わせてつくるカスタムメイドが多く、本番の製品をお作りする前にモックアップ検証を行い、光の精度を上げていきます。 今年からデビューした実験室では、照明実験のために壁が真っ黒、実験時には窓も黒く潰して真っ […]

  • 2018.07.05

中国・広州ライティングフェアに行ってきました

はじめまして、マーケティング・営業担当の田口です。今後は私からも情報発信していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 今回は2018年6月9日から12日まで中国・広州で行われていたライティング展示会をレポートします。   国際ライティングフェア ライティングフェア(照明総合展)は日本ではライティング・フェア(国際照明総合展)として2018年には15回目を迎えています。日本照明工 […]

  • 2018.03.02

せっかくリニューアルするのであれば

全くの新規から作る美術館・博物館での仕事ばかりではなく、照明器具の入れ替えだけの仕事もぼちぼちとございます。 このような仕事の場合、元々の照明は数十年前に納められた蛍光灯器具からの置き換えが殆どです。蛍光灯器具の場合はその配光のバランスがそれほど良くなく、肝心の作品以外の部分の方が明るくなってしまっている状態が多くあります。 LED照明に置き換えれば、それだけで作品が見やすい光になるわけではなく、 […]

  • 2017.09.21

少しだけ目立つクラブ活動

10月3日から京都国立博物館ではじまる国宝展に、技術協力との形でお手伝いさせていただいております。 この様なところに社名が出るような活動は初めての事でして、「ちょっと、派手かな?」なんて思ったりもして、妙な心持ちです。 昨年の暮れ位に、仕事仲間を通じて、この展覧会に出品される作品向けに最適化した照明を作って欲しいとのお話を戴きました。 私自身の大好物系の作品を対象にしての光づくりでしたので、即答で […]

  • 2017.09.16

指標にまとめ切れない?

幾種類かの光源(LED)を使って、展示照明のデモを行ってきました。 最近のLEDですので、演色評価数などは95を超えていて、昔の一般的なダイクロハロゲンランプなどを上回るだけの数字となっています。 演色評価数や色度座標でその光の特性はある程度定義出来ますが、人の目で感じる印象とその数値の間に絶対的な関係があるのではないなとの経験がありました。 一つ光源で演色評価数がいずれも90を超え、Raが96. […]

  • 2017.08.21

いい仕事でした。

昨年の秋くらいから参画した、新しい美術館での仕事が一段落しました。 展示設計、照明設計、展示ケース設計、いずれの分野においても、私が知る限り当代随一のプロフェッショナルとご一緒させていただく事の出来た案件でした。 仕事が始まる前は、「言い訳が出来ない仕事だな~」と覚悟をして望みましたが、それぞれの方々の仕事がきれいにまとまり、これまでに見たことの無い、良い展示空間が出来上がりました。 私は照明器具 […]

  • 2017.06.20

生で見ることの賞味期限

先日訪問した美術館で展示品とほぼ同寸法、同質量の作品を実際に手にすることが出来ました。通常の美術館での経験とはちょっと異質で、なかなかの刺激がありました。 これと期を同じくして、先輩系友人から「美術館の照明は究極的にどうなるの?」みたいな質問を受けまして、つまらない事に「手法としては大きな変化はないのでは」と答えてしまいました。 この2つの事が、何となく気になり考えています。 世の中で液晶モニター […]

  • 2017.06.13

保護と鑑賞の折り合い

美術館・博物館での照明を考えて行くときに、必ず議論の対象となるのが作品の保護と鑑賞の矛盾についてです。 作品を少しでも遠くの未来まで残すのであれば、光を当てることなどせずに保管しておく事が最善です。 あくまでも私感ですが、その保管して行くための社会的なコンセンサスを得るためには、社会に広くその作品を知ってもらい、その価値を認めてもらった上で、保管して行くためのコストを負担してもらう事が必要であり、 […]

  • 2017.05.24

色の感覚の校正するための旅

12年ぶりにロンドンに来ています。 年に一度くらいは外国に出かけて、いろいろな美術館をおきたいと考えていますが、昨年は出かけられず、美術館見物を目的にした旅行は2年ぶりです。 欧米の美術館を見に出かける大きな目的は、外光を導入している展示室の中で様々な色の作品を見ておきたいからです。 こちらはThe Courtauld Galleryです。 熱心に鑑賞されている絵はマネのフォリー・ベルジェールのバ […]

  • 2017.05.07

光の中に身を置いて眺めたいもの~陶器の照明~

前回の続きみたいなお題です。 美術館・博物館では一般的に鑑賞対象の作品が展示ケースの中に収まっていて、その展示ケースに備え付けの照明器具からの光で鑑賞します。 表明がなめらかな作品の場合、必然的に作品の表面に照明器具の発光面が映り込みます。 また、スポットライトで照らす場合には、陰翳が強調され気味な見え方となってしまいます。 鑑賞対象となる陶器の多くは、茶の湯の席であったり、日頃の生活の中で使われ […]

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