昨年の開館以来、展覧会のごとに照明をお手伝いさせていただいている東京黎明アートルームさんで10月10日から開催される「花下遊楽図屏風と寛文美人図 集い・祝い・喜び・舞う人々 〜」展の照明のお手伝いに出かけてきました。
この展覧会に、一体の菩薩苦行像がお出ましになっています。
こちらのお釈迦様は、この仕事をさせていただく最初の打合せで拝見させていただいた折りに、とても強く印象に残り、このお釈迦様を最高にいい状態で見たい、との半分くらい個人的な願望もあり、仕事をさせていただきました。
漸く念願が叶い、お出ましとなりました。
3年ぶりくらいの再会でして、私の頭の中では妄想が膨らみ、私の記憶ではもっと大きなお像になっていました。実物と再会して「あれ?」となってしまいましたが、その表情は妄想で濁った記憶を一掃する素晴らしいものでした。
一見すると、修行の厳しさが全面に出ているお顔ですが、そのくぼんだ眼には慈愛を感じる絶妙な造形です。拝見していると色んな感情が湧いてきます。
10月10日から25日までの展示との事ですので、是非ともお運びくださいませ。
おすすめです。
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