現実にあわせて定規も変わる

NO IMAGE

世の中の変化に疎くて知りませんでしたが、光の色度の定義に新しいものがあったのですね。
一般に使われている色度の決め方は、CIE 1931 2°表色系と言うものですが、これに対してCIE 2015 10°と言うものがあるようです。
OSRAMさんのサイトを見て知りました。

網膜上の錐体の分光感度が2°の視野角と10°の視野角とで微妙に異なるそうで、この辺りを調整した測り方の様です。

確かにある程度の広い面積を見ている場合には10°の視野角で考えた方が合理的なのかも知れませんね。

仕事仲間と話しをしていた中では、美術品を眺める場合には、注目する対象がそれなりに小さなエリアを次々に見ていくことになるので、これまで通り2°の視野角での議論の方が適しているのではないか、との意見もあり、これはこれでそうかなと思ったりもします。

いずれにしても、光の質をある程度定量的に考える時にはその測り方も十分に検討すべき項目ですので、もっと勉強して正確に理解をしておかないとならないですね。

精進します。

関連記事

  • 謳い文句は伊達じゃない謳い文句は伊達じゃない 接着材と両面テープが大好物です。 どうしてもネジを使っては成り立たない製品がありまして、試しにセメダインの「メタルロック」と […] Posted in 設計
  • ステップアップステップアップ 早いもので、今年の7月で起業してから10年となります。 結構長く掛かったような、あっという間だったような、不思議な心持ちです。 お […] Posted in 経営
  • もう少しいるでしょ、美術好きのメカ屋もう少しいるでしょ、美術好きのメカ屋 昨年来お陰様で仕事は順調でして、いろいろな機会に恵まれています。 こうした場面で、作りたいものが頭の中には湧いてくるのですが、主に私 […] Posted in 採用
  • 視覚は奥が深いですね視覚は奥が深いですね 私の生業としては照明器具を作る事ですが、ものを作るからには、その目的から考え始めるトップダウン型の指向(嗜好?)が強く、 どんな見え方が […] Posted in 照明

照明カテゴリの最新記事