照明

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  • 2017.04.28

つやつや作品のための照明

これまでに絵画、彫刻、工芸などいろいろな作品と向きあう照明器具を作ってきましたが、一番難しいなと感じたのが、なめらかな釉薬がかかった陶器と、状態の良い漆器です。 この両者とも、表面が非常になめらかで、照明器具がバッチリと映り込みます。表面が極度になめらかでない作品ですと、照明器具の映りこみは気にならないので、照明器具の発光面はどんなものでも良いのですが、陶器や漆器ですと照明器具の発光面の形状などが […]

  • 2017.04.26

スポットライトでの気遣い点

美術館・博物館で使われる照明器具の主役としてはスポットライトになるかと思います。 天井からぶら下がっていて、光の範囲が割と狭いタイプの照明器具ですね。 私がスポットライトを作るときには、先ずはその光の拡がり方に気を付けています。 具体的に気を使うポイントとして、海外で見かけたちょっと宜しくない感じの光を例に説明しますと、 第一は光の周辺部のスムースさです。 通常、スポットライトからの光はその中心部 […]

  • 2017.04.06

展示照明の決め方~方向についての一例

美術館・博物館での展示用の照明を決めるのために考えて行く要素はいくつもあります。 特にLEDが一般的になって以降、その光の演色性が大きな要素と捉えられているかと思います。 確かに演色性は重要な要素ではありますが、演色性の高い光源を選べば全て問題なしというわけではありません。 どこからどう当てるか。 照明器具と照らす対象の位置関係が演色性の違いを超えてその見え方に大きな影響を与えます。 立体物であれ […]

  • 2017.03.24

試作を通しての光の作り方

腰の高さくらいで、上から覗いて展示品を鑑賞するようなケース(通称:平のぞきケース)向けの照明試作検討を行いました。 照明器具そのものは社内にあった、これまでに作ったものを使い、建築設計等の意向で導き出された寸法のケースにおいて、その中で許される範囲で、最も作品が見やすくなりそうな位置に照明器具を配置しその時の光の按配を検証します。 光の善し悪しの最終的は判断は、実際に展示される作品をその空間の中に […]

  • 2017.03.16

日本は凝り過ぎ?

LEDのメーカーさんにお越し戴き、製品の説明を伺いました。 演色評価数が高いタイプのLEDを作られていて、近いうちに使わせていただこうかなと思った次第です。 雑談ついでにお話をうかがっていると、そのメーカーさんでは海外、特に欧州で拡販を測りたいとのことですが、一番の特色である高演色性がそれほどその価値を認めてもらいないらしいです。他の光源と見比べて見れば、「やっぱりいいね」となるらしいのですが、そ […]

  • 2017.03.14

新しい演色評価法

照明光の分光分布的な質を表す演色評価数に新しいものが出てくるようでして、その解説を聴きに出かけてきました。 主催は照明学会東京支部です。 現在一般的に用いられている演色評価数Raは1965年に原型が決められ、その後1974年に評価対象の色数が増えて、現在に至っているそうです。 白色LEDが普及し始め、その分光分布がこれまでの光源と比べると大きく異なるため、Raと感覚的なズレが目立つ場面もあり、いく […]

  • 2017.01.30

遊び場を確保

最近の仕事の中で、改めて照明器具そのものだけの改善でも、まだまだ展示照明の可能性を広げていけるような実感を持つに至り、実際に使用するときの距離を確保出来る環境を手に入れたく考えていました。 社内にはその様な場所がないので、適当な賃貸倉庫みたいな物件を探していました。 床面積は小さいのですが、高さが確保出来る場所が見つかり、お借りすることにしました。 梁が少し邪魔なのですが、その梁を避ければ最大で4 […]

  • 2017.01.26

主役が入ると全然変わります

この1年強、携わってきた美術館の開館を目前に控え、展示品がケースに収まり、その照明の調整のお手伝いに出かけてきました。 空っぽの展示ケースで照明器具としての調整は済ませてあり、それなりの出来になったな~と、ほどほどの満足感を抱いていましたが、本物の展示品が入り、それに併せて照明を微調整した後の空間を目の当たりにして、満足感の桁が2つほど変わりました。 数百年間もの間、先人が大事にしつつ伝え残してき […]

  • 2016.12.11

照明でものの価値も変わる?

この数ヶ月間、月に1回のペースでモックアップで照明実験をしている現場に出かけてきました。 これまでの出来映えで、いろいろなものがよく見える環境が出来上がりつつあり、今回はお遊びで私物を持ちこみ、その環境の中で眺めて見ました。 結果としては、陶器、漆器、軸ものなど何を入れてみてもいい案配に見えました。 この青磁の茶入れも定石からすると、3500~4000Kくらいの色温度で見るのいいところですが、今回 […]

  • 2016.11.15

案外、照明器具側だけでも改善するものです

照明器具を作る事を生業としている身でありながら、展示空間の善し悪しを決める要素として、照明器具の作りそのものは大した比重がないものと理解していました。 それよりも、どこからどう当てるかの方がはるかに空間の出来に寄与する割合は高いものだと考えていて、この数年は妙な諦観を抱きつつ過ごしておりました。 今、取り組んでいる仕事で、展示設計側からユニークなアイディアが提示され、それを形にしてみたところ、こち […]

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